我が町の特産品に「ゆず」があります。通常は薬味にするか砂糖で漬ける程度ですが、ジャムに挑戦してみてください。ゆずには有機酸類が多く含まれ健康にこれほど効果のある果実はありません。しかも美味しいです。
無消毒のゆずですが、一度丁寧に洗います。
ヘタを取り除いた後、半分に割って皮と実を分けます。
スプーンを使うと簡単に分けられます。
皮を千切りにし1時間ほど水につけます。
水を切ったら皮を沸騰させます。
一度沸騰させたらざるにあけてもう一度沸騰させます。
ざるにあけて水分を良く切ります。
このときゆずに苦味が残っているようならもう一度ゆでこぼしてください。
最初に分けた実と合わせますが、種がたくさんありますので忘れずに取り除いてください。

15分ほど加熱したら砂糖を加えます。
砂糖はゆず500gに対して250g〜300gが良いでしょう。
加熱しすぎると冷えた後硬くなりますのでトロトロ程度にしてください。
瓶に詰めたら冷蔵庫で保存してください。
ゆずジャムはパンはもちろんヨーグルトに混ぜても良いし、お湯を注いでゆず茶にすれば体が温まります。

ゆずの効用
ゆずには酸味がとても強くクエン酸・酒石酸・リンゴ酸などの有機成分が多く含まれています。有機酸類は、疲労回復・肩こり・筋肉痛を予防し、胃液分泌の働きを助け、胸やけや胃痛を解消し、肝臓の働きまで円滑にします。ペクチン種の廻りのヌルヌルはペクチンで血糖値の上昇を予防し、コレステロール値のコントロールをするだけでなく、毛細血管の働きを良くして小じわシミ、そばかすを防ぐ効果もあります。クエン酸やビタミン類と相乗的に働くことにより、リウマチや関節炎などの晴れ・痛みを緩和する働きもあり、ヨウ痛・ひざ痛・神経痛などの炎症性の痛みにも効果があります。リモネン・ノミニン・シトラール(香りの素・精油成分)血液環境促進、喉の炎症と咳を緩和し、毛細血管を刺激し、血行をよくします。また、新陳代謝を活発にするので、体が温まり、冷えに対して効果をもたらします。免疫力を高める作用により、風邪を引きにくくすると言われています。その他にも、疲労回復や筋肉痛、神経痛、リュウマチ痛などの痛みが取れる事でも知られています。リモネンは、皮膚に幕を張って肌の水分を逃さないので、保湿作用もあります。ビタミンC・P・A・D・フラボノイド(抗酸化作用)は酸化=老化と言われていますが、病気の原因となる活性酸素を消去する働きがあり、血中コレステロールの低下、抗ウィルス作用の働きをします。また、ビタミンPも含まれていますので、血圧低下、脳卒中、心筋梗塞を予防する働きもあります。
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